女性におすすめの漢方薬|症状・年代・体質別で徹底解説

ホルモンバランスの変化、冷え、ストレス、不眠、生理痛や更年期…。
女性の身体はライフステージによって大きく変化します。そんな中、根本から体を整える「漢方薬」がいま注目されています。

この記事では、症状別・年代別・体質別に女性におすすめの漢方薬をご紹介します。市販薬でも買えるものもあるので、初めての方も安心して参考にしてください。


【症状別】女性によくある悩みと漢方薬の選び方

● 生理痛・PMSに悩む方へ

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん)
    イライラ・胸の張り・情緒不安定を感じる方向け。PMSの定番処方。
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
    冷えやすく貧血気味、生理痛が重い方に。血を補い、めぐりをよくする。

● 更年期障害に悩む方へ

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
    のぼせ・ホットフラッシュ・肩こり・イライラに。血流改善にも。
  • 加味逍遙散 or 加味帰脾湯(かみきひとう)
    不安感・不眠・焦燥感に。精神的な揺らぎを感じる方に。

● 冷え・むくみに悩む方へ

  • 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
    手足が氷のように冷える方に。体を芯から温める処方。
  • 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
    水太り・むくみ・関節痛がある方に。水分代謝を整える。

● ストレス・不眠・イライラに悩む方へ

  • 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
    緊張・怒りっぽさ・神経の高ぶりに。
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
    不安感・動悸・不眠など、心と体が疲れている方に。

【年代別】10代〜50代の女性に合う漢方とは?

年代 おすすめの漢方 特徴
10代〜20代 当帰芍薬散・桂枝茯苓丸 生理不順、貧血、生理痛の悩みに
30代 加味逍遙散・補中益気湯 PMSや育児疲れ、気力低下に
40代 桂枝茯苓丸・柴胡加竜骨牡蛎湯 更年期前後の不安感、冷えのぼせに
50代以降 八味地黄丸・女神散 排尿トラブルや倦怠感、心の落ち込みに

【体質別】自分に合った漢方の見つけ方

  • 虚弱体質(冷えやすい・疲れやすい):当帰芍薬散・補中益気湯
  • 実証タイプ(がっしり・便秘がち・イライラしやすい):桂枝茯苓丸・防風通聖散
  • 気虚(疲れやすくやる気が出ない):補中益気湯・人参養栄湯
  • 気滞(ため息・胸苦しい・ストレス過多):加味逍遙散・柴胡桂枝湯
  • 血虚(顔色が悪い・生理が遅れる):四物湯・当帰芍薬散

【市販でも買える】女性に人気の漢方薬(ドラッグストア編)

製品名 主成分 対象症状
命の母A 和漢13種+ビタミン 更年期障害全般・イライラ・のぼせなど
ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(24番) 加味逍遙散 PMS・更年期・情緒不安定に
クラシエ当帰芍薬散錠 当帰芍薬散 冷え性・生理痛・貧血に
ツムラ桂枝茯苓丸料エキス顆粒(25番) 桂枝茯苓丸 肩こり・のぼせ・血行不良に

よくある質問(FAQ)

Q. 漢方薬はすぐに効果が出ますか?
A. 体質改善を目的とするため、1〜2週間〜数ヶ月で徐々に効果を実感することが多いです。

Q. 漢方は副作用がありますか?
A. 比較的安全ですが、体質に合わないと逆効果の場合もあるので、症状が強い場合は専門家に相談しましょう。

Q. どこで買えますか?
A. ドラッグストア・漢方薬局・オンラインでも購入可能です。番号付きのツムラ製品などは市販で選びやすいです。


まとめ|自分の「証」に合った漢方を見つけよう

漢方は「その人に合う処方」が大前提。
あなたの体質や症状に合わせて、ゆるやかに整える手助けになります。
まずは気になる処方を1つ、日常に取り入れてみませんか?